デジタルイラストレーションWEB講座
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デジタルパレットを作る
イラストレーションというと、
個性的な絵柄を強調した絵のこと
という風に受取られがちだが、
本来「イラスト」とは、
物に「光」を当てて「分かりやすく」すること、
つまり「図解」のことである。
そういう観点から、
デジタルによるイラスト描法を、
「分かりやすく」解説して行こうと思う。
では、デジタルイラストとは、何であろうか・・。
定義すれば、
パソコンなどのコンピュータグラフィックス(以下CG)
ソフトを利用して
描かれたイラストのことである。
従来の手法(アナログ)によって描かれた絵を、
スキャニングしたり、デジカメで撮ったりして
デジタルデータに変換したものは、
デジタルイラストとは呼ばない。
デジタルだからこそ可能な表現、
さらには可能性の広がる表現こそが、
デジタルイラストだと言える。
従来の画材や手法ではなく
CGソフトがもたらしてくれる、
デジタルならではの代表的なカテゴリーとしては、
現在のところ
「3D」「ベジェ」「モーフィング」があげられるだろう。
いずれも、電子計算機(コンピュータ)が、
計算して導き出した結果を利用しての描法である。
その計算範囲が小さければ、結果は粗く。
範囲が大きければ、その結果は緻密なものとなる
ことを記憶しておいてもらいたい。
当講座では、
Adobe PhotoshopやPainterなどの、
いわゆるビットマップソフトは、
デジタルイラストのメインソフトとは考えてない。
これらは、もちろん重要なソフトではあるが、
デジタルイラストの調整や最終的な出力用の
支援ソフトとして考えている。
デジタルイラストのメインソフトは、何かといえば、
Adobe Illustratorなどの、ポストスクリプトソフトである
「ポストスクリプト」(POSTSCRIPT)とは、
ページ記述言語という意味のプログラムのことである。
最も望ましい絵の具は、色の種類が多く、
画面に定着して変色しないというものだろう。
通常の絵の具に比べると、高額なのが問題だが、
パーソナルコンピュータによるCGは、
そういう理想的な絵の具であると言って良い。
CGは、表示だけでなく、
描画能力も飛躍的に向上させてくれる。
美術教育で、訓練が科せられる、
均一な塗りも、滑らかなグラデーションも、
CGならば、クリックだけで、
完璧なものが実現出来る。
複雑な平行曲線群の間に、
新たに曲線を追加していくという超絶技術も、
それほど難しいことでは無い。
分析
描くだけでなく、絵的構成を探究するためにも、
CG は望ましい画材だ。
たとえば
色彩の三要素は、
色相・明度・彩度であると、
習ってきてはいても、
それを現実の絵の具で
コントロールすることは極めて困難だ。
しかし、CGの場合は、
色相・明度・彩度を
個別に上げるも下げるも自由自在。
画面全体を、ほんの少し赤くする。
ほんの少し鮮やかにする・・・
という離れ業が、いとも容易に出来てしまう。
スキャナーでスキャニングして
取り込んだばかりの、バランスが悪い
色調の絵も、
ほんの少し調整すると見違えるほど良く成る筈。
微妙な色の使い方が、
絵にとってどれほど意味の在るものか、
短時間で確認出来るのは夢のような事だ。
現行のCGツールは、十分合理的ではあるが、
パレットに関しては、意外に貧弱であるように思う。
色彩調和理論を反映するような
デジタルパレットを付けることや、
画面を塗り進むに従って、描画データを評価して
バランスのとれる配色を提示する
と言った機能があれば、
とても役に立つだろう。
CGの可能性は、
アナログ絵の具の代用というだけでは無く、
万人に共通の尺度をもたらしてくれる点にも在る。
つまり、うまくやれば『美の規準』を持った絵の具として、
最良の画材に成り得る。
例えば、フォトショップでは、
モニターでの表示は出来ても
印刷インクで再現出来ない色を使用した場合、
それを、画面に警告表示するという機能が在るが、
それと同じ様に、絵のバランスの崩れを
警告するような機能を持たせるような機能が欲しい。
その判断基準や理論が、完全という訳にはいかないが、
描画を進める人にとって判断の助けになることは確実だ。
初期のMACのペイントソフトである、
「スタジオ32」や、「アートミックス」というソフトには、
調和する配色を準備するパレットが用意されていたが、
その原理や使用法が、理解しにくいものであったり、
マシンの表示能力が、まだまだ追い付かないということで、
有効性は、いまひとつだったが、魅力あるアプローチだった。
残念ながら、今はそのソフトそのものが、消えてしまっている。
というわけで、調和色を抽出できるパレットを
自分で作ってみよう 。
使用するのは、Adobe Illustratorのブレンド機能だ。
説明は、下記のメニューで。
上記の自作デジタルパレットは、Flashなどの
アニメーションソフトを利用して、動的に変化する
実用性の高いパレットにすることも出来るだろう。
実際に、そのようなアプリケーションが存在している。
(最下段参照)
デジタルイラストのためのカラーパレットは、
画面内の色彩調和を考える場合は
現在、主流であるカラーパレット形状の
矩形(Photoshop)や三角形(Painter)よりも、
円形で在るべきだ、
(出来れば、三次元的な球体表示がより望ましいのだが)
任意の1色に調和する色は、色球体の中心から120度、
もしくは60度の位置に存在すると言われている。
2色 の関係が、90度の場合は不調和色で、
180度であれば反対色の補色になる。
これらは、昔から言われている色彩調和論である、
(ちなみに、主な提唱者は、あの詩人ゲーテ)
実は、西洋占星術の相性診断法は
これに 非常に似ている。
円は、360度で、1年は365日
占星術では、誕生日が4ヶ月(120日)違うのが、調和する良い相性で、
3ヶ月(90日)は、不調和で悪い相性だとなっている。
本当かどうか試す為にも(^^)、
円環パレットを、デジタルツールで作ってみよう・・・
というわけだ。
厳密には、円環となる純色を選択すること
だけでも、並々ならぬ理論展開があるらしいが
・・・・・・・・・
実際にパレットを使う場合も円環のパレットがあれば、
調和色を考える際の手助けになる。
美術理論を盛り込んだソフトを、
新たに作る事は、容易ではない。
そのかわり、既成のソフトに、ユーザーが働きかけて、
望むように変えて行く事は出来る。
これも、デジタル画材の利点だろう
ユーザーが工夫をして、使い方を提案したり
改善して欲しいとリクエストをすると、
思っている以上に、開発サイドから聞き入れて貰えるものだ。
何の反応も無いよりは、
反響のある方に耳は傾くというわけだ。
私は、愛用するソフトに対しては、
出来る限り要望を出すことにしている。
そしていくつかは、自分の為に改善してもらえたと
思い込んでいる。
ソフトとユーザーの健全な関係。
CGを、さらに理想的な画材とするため、
適切なリクエストを出すように努力しよう。
ちなみに、こちらで、
単体のデジタルパレット アプリケーションが
販売されている。
デモ版があるので、試してみるのも良いだろう。
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