デジタルイラストレーションWEB講座

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Illustrator

パソコンの描画用ソフトには、
ビットマップソフト系 と ドローソフト系 がある。 
これらは,表示の仕方に違いがあるというよりは、
データの持ち方に違いがあるものだ。

ビットマップソフトは、ペイントソフトとも言われている。
新聞写真など印刷された写真をルーペでよく見ると、
点の集まりで出来ていることが分かるが
コンピュータの絵も、点の集まりとしてモニターに表示されている。
点のことを、ドットとよぶが、
このドットを直接編集するのが、ビットマップソフトである。

何故 ビットマップと言い、ドットマップとは呼ばないのか?
ビットとは 、コンピュータが記憶する2進数、0と1のことだが
このほうが、デジタルな感じだからだろう。

印刷物の点の形状は、円形が普通だが、
コンピュータでは正方形や
モニターの比率である横長の長方形など、矩形(四角形)で出来ている。
所謂「点描」ソフトがビットマップソフトなのだ。

コンピュータの能力があまり高く無かった時は、
表示出来る色数も、画像を作り出すドットの数も少ないものだったので、
ドットがハッキリ分かるため「ドット絵」などと呼ばれていた。 
四角のドットが並ぶので、斜めの線は、階段のように見えた。
表示する色数とドットの数が多くなれば、画像の「データ」量も大きくなる。
フルカラーで、印刷解像度(後述)の画像であればデータ量は膨大だ。
又なにゆえ、ペイントソフトと呼ばれるのかというと
従来の絵の具と同じように塗り(ペイント)が
実行できるからなのだろう。
従来の絵の具で描くことをシュミレートしているソフトが
ビットマップソフトと考えれば良いだろう。  

一方、
ドローソフトというのは、
ベクトルソフトとも呼ばれている。
こちらは、画像のデータを「数式」で保存する。
つまり、AとBを結ぶ直線の方程式は・・・
という具合に記憶する。
これは、難しいなぁーと考えるところだが、
コンピュータ(計算機)にとっては、むしろありがたいのだ。
ビットマップソフトで描いた円は、
拡大すると、ぼけたりガタガタになったりして、
崩れてしまうが、
ドローソフトの場合は、円の方程式
つまり描き出し方を 覚えている訳だから、
崩れる事はない。
10000倍に拡大しても、極小に縮小しても
そのつど
正確な円が計算されて美しく描かれる。 
コンピュータだからこそ実現出来る描画は、
ビットマップソフトよりも、このドローソフトの方に分があると言える。

   ドローソフトの利点をさらに押し進めて、
図形やパターン・画像や文字・・まで、
印刷される要素のすべてを、モニター上で編集して、
どんな出力に対しても最良の結果となるようにと、
アドビシステム社が提唱したのが、
ボストスクリプトである。
POSTSCRIPTとは、ページ記述言語という意味のプログラムのことだ


もう一度書くと、
ボストスクリプトとは、コンピュータを使って、
1枚の紙に描かれるものをすべて統合して
最良の状態で出力(印刷)するための手続きだ。
ポストスクリプトドローソフトの代表格といえば、
このアドビ社から発売されている
「イラストレーターIllustrator」というソフトである。
アドビ社は、ボストスクリプトよりもPDFと言う名称を
前面に出しはじめているが・・・

直径8ミリの円を0.3ミリの黒い線で描いて、
横に24個等間隔に並べ、
その中を24種の原色で塗りつぶし、
さらにそれを縦に20列作れ。

言葉では簡単だが、
普通の手仕事で、
これを綺麗に正確にこなせる人は、
日本中探し回ってもそうはいない。
(いない訳ではないよ、多分)

しかし、
この「イラストレータ」を使えば、
誰にでも、
ほんの数分で完璧に描きあげる事が出来る。
(やり方を、覚えるだけだ)

これは、もの凄い事なのだ。
そして、その作図されたものは、
モニターの中だけに作られるのではなく。 
印刷やプリントアウトなどすべての出力に
完全に対応するように準備されてもいるのだ。

「イラストレータ」を使えば、直線も円も自由自在、
雲形定規も楕円定規も直定規さえ必要無いのである。

ところで
少し前(Illustratorのバージョンが8以前)まで、
「イラストレータ」は、
プロが仕事で使う為の特殊な製図用ソフトである
という認識が一般的だったのである。
なぜなら、
比較的高額なソフトであり
画像の確認用に
高価なポストスクリプト対応プリンターが
必要とされたからである。

ところが、最近では、
パソコンの能力が飛躍的に向上し、
それとは逆に、価格が大幅に下がり、
この最も本格的なプロ用ツールが
柔軟なものになってきたわけだ。
柔軟というのは、
価格が下がったこと、
必要とされるプリンターも安くなり、さらに
ポストスクリプトプリンターが必ずしも必要では無くなったこと。
何よりもソフトの能力が格段にアップして、
製図ソフトという枠組みを越えたものに進化してきたことがある。

またイラストレータは、線描にとても強い。
ビットマップソフトでは、線は、
点の集まりで表現されるものだから、
ナイフで斬ったような鋭い線を描くことは難しいことだが、
イラストレータの場合は無理無く描ける。
ビットマップソフトで、これが難しいと言うのは、
鋭い線や細い線を表現するための、解像度の選択があるからだ。

解像度というのは、点の密度のことである。
通常モニターの密度は、1インチに72個の点密度であり
これを72DPI(Dot/Inch)と表示する。
つまり、1インチ=2.54センチに72個の点が並んでいる
のが72DPIの解像度だ。

ビットマップソフトでは、
描画の前に画面を決めなければ絵が描けない。

一方、画面の大きさが決まってしまっていると
細い線を描こうという時に
それが、1ドットよりも細い線にしたい場合など
表示出来ない解像度の場合どうするか?
が問題になってしまうわけだ
が、
ドローソフトの場合は、線の太さの
情報=方程式を 記憶しているので
欠落してしまうことが無いし
画面を調整する必要も無いわけだ。

つづく


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