デジタルイラストレーションWEB講座

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リアル

リアル、すなわち現実感のある絵と、
そうでない絵の違いは、どこにあるのか。
リアルな絵というと、暗く彩度を抑えた絵・・というような感じがある。
写実主義と呼ばれる絵は、概して黒の多い暗い絵で、
光の当たった細部を徹底して描き込んであるという印象がある。
当講座では、芸術論を語る気持ちは無いので、
リアル=写実=写真的と単純な図式で話を進めたい。

写真を、フォトショップなどのペイントソフトで2値化処理をしてみよう。
illustratorCS2も、写真にライブトレースを施し、線画もしくは2値化処理が可能だ。
写真のリアルさは無くなり、版画のような印象になる。
ライブトレースを調整して、
ビデオの各コマを数色で出来たイラスト様に変換して動かす
TVCMを見たことがある。
絵のようなアニメーションになっていた。

写真は、その色調を無くしてしまうと、
リアルさが失われて、絵のように見える。
逆に、ギャグ漫画のようなプロポーションの絵であっても、
グラデーションを効かせた色調で彩色すると、
リアルなものに変わって行く。

目に見える現実の世界は、光が当たって物が見えている訳だが、
それは同時に明から暗という光の「流れ」の存在でもある。
光を垂直に受けている面は明るく、
受けていない面は暗く、
斜めに受けている面はそれらをつなぐ明から暗の「流れ」となっている。
物がよく見えるには、単に明るいだけではなく、
明暗の幅が広く、ゆったりした光の流れがあることが必要なのである。
明暗の流れが、豊富に秩序正しく描かれていると、
絵に臨場感が出てリアル(現実的)に見えてくる。
つまり、グラデーションの豊富な絵は、
リアルに見えるのである。

つづく


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